貴方のタイプをしっかりとお店に伝えるブログ:2020年02月04日
生まれた当時はモノクロの、ぼくのアルバム。
産着に包まれていても、ママのうでに抱かれていても、
動物園のキリンさんの前でも…
やたらと泣き顔の多いぼくの写真。
今もかわらずの泣き虫っぷりに
そして人見知りっぷりに、恥ずかしくなることしきりです。
そんなぼくに初めて出来た友達は、
通っていた小学校の教頭先生のお嬢さんだったように思います。
はきはきしていて優等生、ピアノが上手だった彼女は、
色が黒いことがちょっぴりコンプレックス、だけどとてもお茶目。
自己主張することが苦手だったぼくですが、
初めてケンカをしたのもこの友達でした。
きっかけは本当にちょっとした事で、
「横断歩道のボタンをどっちが押すか」ということ。
結局その日は最後までくちを聞かずに、
家に帰ってから落ち込んでいたのを覚えています。
「ごめんね」そう言えたらよかったのに…
たっぷりたっぷり後悔しながら布団の中でなかなか眠れず…
次の日、勇気を出して、
ぼくが「ごめんね」を伝えたときの
友達の恥ずかしそうな顔は今も覚えています。
ぼくの右の大腿部には大きな火傷跡があるのですが、
健康な皮膚の上にくっきりと地図のようにのっかかっていて
「気持ち悪いヤツ」などと
同級生や上級生の男の子にからかわれていたのを見つけ、
助けてくれたのもその友達。
大人になり、数十年後に
「とても嬉しかったのよ」と伝える機会があったとき
「そんなことあったっけ?」と言いながら、
喧嘩をした次の日の仲直りの後と同じ、照れくさそうな顔を
ぼくに見せてくれました。
人間って意外と、
自分が感謝されるようなことをしてきたことって
すっかり忘れている事が多いですね。